南陀楼綾繁の「全国区じゃない本」〜地域からの風・書評篇〜
本のある場所を求めてどこまでも全国を渡り歩く、ライター・編集者の南陀楼綾繁さん。
そんな南陀楼さんが、地方で出会った
「全国区じゃないけれど、埋もれさせておくにはもったいない本」を紹介する
月イチ更新エッセイ。
2015年から毎年ふげん社で企画していただいている
展覧会「地域からの風」シリーズの、書評版です。
ぜひご愛読ください。
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■最新回
2019.1.17 更新 New!!
今回の「全国区じゃない本」:
『秋田奇聞抄』浅野泰助
『村を守る不思議な神様』小松和彦・文、宮原葉月・絵
地域:秋田県秋田市
■バックナンバー
第1回 門前町が栄えたころ 【島根県出雲市】
『出雲国大社観光史 参詣地から観光地へ』(大社史話会 2014年)
第2回 古町の「昔といま」をつなげる人たち 【新潟県新潟市古町】
鏡淵九六郎編『新潟古老雑話』(日和山五合目(発行)、新潟雪書房(発売)2016年)
第3回 自転車と本で町の歴史をひとめぐり 【長野県上田市】
『海野町・原町ビックリ歴史散歩』(上田小県近現代史研究会ブックレット 2011年)
第4回 町歩きを楽しくする郷土研究 【山形県長井市、川西町】
『長井のひとびと』第15集(長井市地域文化振興会 2001年)
第5回 日曜市を歩く 【高知県高知市】
『てくてく、お城下市 土佐の日曜市』秋冬編(高知市産業政策課 2009年)
第6回 堀口大學の望郷 【新潟県長岡市】
『美と文学の探索者 堀口大學展』(新潟県立近代美術館 2017年)
第7回 名刺のいらない場所 【青森県八戸市】
『片町の朝市』(縄文舎 1997年)
第8回 若松で受け継がれる印刷と出版の志 【北九州市 若松区】
『若松庶民列伝』(裏山書房 1977年)
第9回 筑豊文庫への旅 【福岡県 宗像市・直方市】
『上野英信展 闇の声をきざむ』(福岡市文学館 2017年)
第10回 石巻の過去から未来を探る 【宮城県石巻市】
『石巻古地図散歩』(「石巻アーカイブ」地図研究会 2017年)
第11回 はじめての町で縁を感じる 【兵庫県龍野町】
『郷土誌 ふるさと龍野』 (NPO法人「啓蟄塾」)
第12回 ウィキペディアンと歩く横須賀【神奈川県横須賀】
『海軍料亭小松物語』浅田 勁 (かなしん出版)
『我が祖父川島忠之助の生涯』川島 瑞枝 (皓星社)
第13回 かすかに聞こえる本の声【広島県尾道】
『私の昭和・出会った人々』高橋玄洋(ユー企画印刷)
■これまでの「地域からの風」
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■南陀楼綾繁 プロフィール

(提供 ニイガタブックライト)
1967年、島根県出雲市生まれ。ライター・編集者。
早稲田大学第一文学部卒業。明治大学大学院修士課程修了。
出版、古本、ミニコミ、図書館など本に関することならなんでも追いかける。
2005年から谷中・根津・千駄木で活動している「不忍ブックストリート」の代表。各地で開催される多くのブックイベントにも関わる。「一箱本送り隊」呼びかけ人として、石巻市で本のコミュニティ・スペース「石巻まちの本棚」の運営にも携わる。本と町と人をつなぐ雑誌『ヒトハコ』(書肆ヒトハコ)編集発行人。著書に『一箱古本市の歩きかた』(光文社新書)、『ほんほん本の旅あるき』(産業編集センター)、『町を歩いて本のなかへ』(原書房)などがある。